【高岡市】個別避難計画とは?対象者と作成の進め方

個別避難計画という言葉を見かけても、自分や家族が対象なのか、どこへ相談すればよいのか分かりにくいものです。災害への備えだからこそ、急かされずに順番を知りたい方も多いと思います。

先日の2026年7月28日にも、熊本県熊本地方で最大震度5弱の地震がありました。離れた地域の出来事でも、地震は場所や時間を選ばないことを改めて感じます。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

地域情報メディア『こられ高岡』のエリア担当ライター、しゅうです。介護の仕事に関わる中でも、避難先だけでなく、移動を手伝う人や連絡方法まで決めておく必要を感じます。

この記事では、制度の意味、高岡市で対象となる人、作成の進め方の順に紹介します。まずは家で確認できることから見ておくと、相談するときにも話が伝わりやすくなります。

目次

地震を経験して感じた備えの難しさ

わたしも2024年の能登半島地震を高岡で経験しました。能登半島地震のとき、揺れが収まって津波の危険を避けるため、すかさず高台に逃げました。

その経験から、避難所の場所を知るだけでは足りないと思うようになりました。誰に連絡し、誰が移動を助け、何を持って出るかまで決めておくことが、個別避難計画につながります。

個別避難計画は一人ごとの避難準備です

個別避難計画は、高齢者や障がいのある方など、自力での避難が難しい人について、災害時の行動をあらかじめ考えておく計画です。避難先の名前だけを書くものではありません。

誰が声をかけるのか、どの道を通るのか、移動に何が必要かまで話しておきます。本人に合った避難方法を平常時に決めるためのものです。

まずは家で困りそうな場面を話すだけでも十分です

名簿と計画は役割が少し異なります

避難行動要支援者名簿は、災害時に支援を必要とする人の情報を市がまとめたものです。個別避難計画は、その人が実際にどう避難するかを、より具体的に記します。

名簿に名前があるだけで、支援方法が自動的に決まるわけではありません。声をかける人の都合や本人の体調もあるため、日頃から話しておくところに計画の意味があります。

避難行動要支援者名簿

支援を必要とする人の基本情報を市がまとめ、関係者と共有するための名簿です。

個別避難計画

本人の状態に合わせて、避難先や支援する人、移動方法などを決める計画です。

高岡市で計画の対象になる人

高岡市では、避難行動要支援者名簿に掲載されている人が、個別避難計画の対象です。名簿には、一定の要介護認定や障害者手帳などの要件に当てはまる在宅の方が掲載されます。

主な対象には、要介護3~5の方、身体障害者手帳1・2級の方、療育手帳Aの方などが含まれます。指定の要件外でも、避難支援が必要として申請できる場合があります。

  • 要介護認定3~5を受けている方
  • 身体障害者手帳1・2級の方
  • 療育手帳Aを持っている方
  • 精神障害者保健福祉手帳1級の方
  • 指定難病などの受給者証を持つ方
  • 避難支援が必要として申請した方

施設へ入所している方や長期入院中の方は、原則として名簿の対象外です。細かな条件は状況で異なるため、該当するか迷う場合は社会福祉課に確認すると話が早いでしょう。

計画には避難時の動きを書き込みます

計画を作るときは、避難先、避難を始める目安、支援する人、連絡先、移動方法などを確認します。薬や医療機器、車いすなど、避難時に欠かせない物も具体的にします。

見落としやすいのが、昼と夜で支援できる人が異なることです。家族が仕事で不在になる時間や、雨の日に通りにくい道も考えておくと、実際の暮らしに近い計画になります。

確認する項目書いておきたい内容
避難の合図警戒レベルや家族からの連絡など
避難先指定避難所や安全な親族宅など
移動方法徒歩、車いす、車での送迎など
支援する人家族、近隣住民、地域関係者など
必要な物薬、補助具、連絡カードなど

本人だけで作らず周りと話します

個別避難計画は、本人や家族だけで完成させるものではありません。高岡市では、自治会、民生委員・児童委員などの地域関係者と協力しながら作成が進められています。

介護や障害福祉サービスを利用している方は、ケアマネジャーや相談支援専門員が関わる場合もあります。普段の体調や移動の難しさを知る人と話せるのは心強いところです。

ただし、支援する人が災害時に必ず対応できるとは限りません。一人の支援者だけを前提にしないことも、無理のない計画にするための確認事項です。

高岡市への申請は二つの方法があります

高岡市で計画の作成や更新を希望する場合は、「避難行動要支援者申出カード」を社会福祉課へ提出します。市役所の窓口に加え、電子申請サービスも用意されています。

新たに名簿へ載せる手続き、内容変更、施設入所などによる削除では、申請区分が異なります。自分がどの手続きに当たるか分からないときは、先に電話で聞くと無理がありません。

STEP
対象になるか確かめる

本人の要介護認定や手帳、在宅状況を確認します。

STEP
家で困る場面を話す

移動、連絡、薬など避難時に心配な点を書き出します。

STEP
市や支援者へ相談する

社会福祉課や普段関わる支援者へ相談します。

作った計画は暮らしの変化で見直します

計画は一度作って終わりではありません。引っ越し、介護度の変更、支援者の交代、避難先の変更などがあれば、内容が今の生活と合っているか見直す必要があります。

わたしなら、家族の連絡先や薬が変わったときに、計画も一緒に確認します。日常の用事と結び付けたほうが、後回しになりにくいと感じるからです。

地域の防災訓練に参加できる場合は、移動にかかる時間や道の段差も確かめられます。紙の上では気づかなかったことが見つかる機会になります。

今日家族と一つだけ話してみませんか

今日できることは、避難時にいちばん困りそうなことを一つだけ紙に書くことです。移動、薬、連絡のどれか一つなら、家族とも話し始めやすいと思います。

能登半島地震を経験したわたしも、最初から立派な計画を作ろうとすると手が止まります。まず一つ書ければ、社会福祉課や支援者へ相談するときの手がかりになります。

制度や申請方法は変わることがあります。高岡市の公式情報を確認したうえで、今週末に家族と紙を囲む時間を少し作ってみてくださいね。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「こられ高岡」編集長・しゅう

高岡市在住のしゅうです。地域情報メディア『こられ高岡』で、暮らしに役立つ地元情報を発信しています。

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