高岡市への移住を考え始めると、「移住支援金」という言葉はすぐ目に入るのに、何の制度がどの条件で重なるのかが見えにくくて、調べるほど迷ってしまうことがありますよね。転職の見通し、住まい探し、家族の生活環境の見直しが同時に動くタイミングで検索している方も多いと思います。
高岡市在住のエリア担当ライター、しゅうです。高岡の暮らしを紹介する地域メディア『こられ高岡』で、住まいや制度の情報を書いています。移住支援の制度は「国・県・市」の三層が重なっていて、わたし自身もはじめて整理したとき、どこから見ればいいか少し止まりました。
この記事では、高岡市で使える補助・支援の種類と、対象になりやすい条件、転入の前後で確認しておきたいことを順番に整理しています。
高岡市の移住支援は三層で重なっている
まず押さえておきたいのは、高岡市への移住支援は「国・富山県・高岡市」の三層で成り立っているという点です。それぞれ対象者や条件が違います。
「移住支援金」と一口に言っても、国の枠組みを使った制度と、高岡市が独自に設けた制度とでは、対象になる人の範囲が大きく変わります。どちらかしか使えないケースもあれば、条件次第で重複して活用できる場合もあるので、一つずつ確認が必要。
移住支援金と市独自支援の違い
「高岡市移住支援金」は、国と富山県と高岡市が連携した制度です。主な対象は東京23区に1年以上在住または通勤していた方で、高岡市内の対象企業への就業や起業、テレワーク継続が条件になります。
一方、「たかおかウェルカム移住支援金」は高岡市が独自に設けた制度で、富山県外から移住して高岡市で働く方が対象です。東京23区縛りがなく、対象範囲が広い分、支給額は移住支援金より少なくなります。どちらの対象にも入る場合は、両方を確認してみる価値があります。
- 高岡市移住支援金
-
東京23区からの移住者向け。単身60万円、2人以上世帯100万円。18歳未満の子1人につき100万円加算(令和5年4月1日以降転入)。就業・起業・テレワークのいずれかが要件。
- たかおかウェルカム移住支援金
-
富山県外からの移住者向け(高岡市独自)。単身10万円、2人以上世帯20万円、18歳未満を含む世帯30万円。就業要件あり。最新の公募状況は高岡市公式で要確認。
仕事の条件で対象が変わる見方
移住支援金(国・県・市連携型)を受けるには、就業条件が細かく決まっています。週20時間以上の無期雇用契約であること、申請日から5年以上継続して勤務する意思があること、転勤や出向ではないことなどが要件に含まれます。
迷いやすいのが、「どの企業に就職すれば対象になるか」という点。富山県のマッチングサイトに掲載されている法人への就業が条件で、すべての企業が対象になるわけではありません。転職先が決まる前に、企業が対象リストに入っているか確認しておくと、後から慌てずに済みます。
世帯の構成で金額が変わる仕組み
移住支援金は、世帯人数と子どもの有無で支給額が変わります。単身より2人以上世帯のほうが多く、さらに18歳未満の子どもを帯同する場合は子1人につき100万円が加算される仕組みです。
わたしも子どもが複数いるので、こういう加算の有無はやはり気になります。ただし加算の条件は、転入日のタイミングや年度の切り替わりで変わることがあります。最新の条件は必ず公式で確認が必要。
転入の前に確認しておきたいこと
見落としやすいのが、転入前から動かないと間に合わない手続きがあるという点です。住宅支援の一部は、工事着工前や所有権移転前に事前申請が必要で、「引っ越した後に申請すればいい」と思っていると対象外になることがあります。
移住支援金自体は転入後の申請になりますが、住宅補助との組み合わせを考えているなら、住まいの手続きタイミングを先に確認しておくほうが動きやすいです。
空き家活用と補助のつながり方
高岡市では、空き家を活用した住宅支援もいくつかあります。「空き家バンク住宅取得支援事業」は、市の空き家バンクに登録された物件を購入した場合に取得費の5%(最大20万円)が補助される制度。UIJターン世帯や子育て世帯は加算もあります。
また、県外から移住して古民家を改修する場合は「空き家改修支援事業」が使えることがあり、最大100万円の補助が設定されています。ただし対象区域(居住誘導区域・まちなか区域)が決まっているので、物件を探す前に地図で対象エリアを確認しておくと安心です。
UターンとIターンで扱いが変わる点
国・県連携の移住支援金は、移住前の居住地が「東京23区」であることが条件の一つです。高岡市出身でUターンを考えている場合でも、直近1年以上かつ10年間で通算5年以上、東京23区に在住または通勤していた実績があれば対象になりえます。
高岡出身だからIターン扱いにはならない、という話ではなく、移住直前の居住地と期間の実態で判断される仕組みです。「自分はUターンだから対象外かも」と思い込まず、窓口で状況を伝えて確認するほうが確実。
住まいと仕事を同時に進めるときの順番
仕事探しと住まい探しを同時に進めながら補助制度も調べる、というのはかなり情報が多くなります。わたしなら、まず就業の見通しを先に動かします。企業が対象リストに入っているかどうかで、使える制度の選択肢がほぼ決まるからです。
その後、住まいの候補エリアが対象区域に入っているか確認する流れが、後から焦らなくていい順番だと感じています。住宅補助は事前申請が必要なものがあるので、物件が決まってから調べ始めると動けないことも出てきます。

仕事と住まい、どちらから動くか先に決めておくと楽ですよ
公式情報をどこで確認するか
支援制度の金額や要件は年度ごとに変わることがあります。まず確認したいのは、高岡市公式サイトの「チェンジ推進課」が担当する移住支援金ページと、住宅支援は「建築政策課」のページです。
- 移住支援金:高岡市チェンジ推進課(TEL 0766-20-1101)
- 住宅・空き家支援:高岡市建築政策課(TEL 0766-30-7291)
- 就業要件の対象企業:富山県マッチングサイトで確認
- 移住相談全般:高岡市移住・定住ポータル「たかおかライフ」
一度に全部確認しようとすると情報量が多くなるので、まず自分の状況(東京23区からか、県外全般からか、就業先の見通しはあるか)を整理してから相談窓口に問い合わせると話が早いです。
よくある勘違いと申請時期の落とし穴
「転入さえすれば自動的に支援金が出る」というわけではありません。申請期限、継続居住の要件、就業先の要件など、複数の条件がそろって初めて対象になります。
富山県のマッチングサイトで、候補の企業が対象リストに入っているかを確認します。
工事着工前・所有権移転前に申請が必要な制度があるため、物件探しと並行して確認します。
転入日から申請できる期間が決まっています。転入後に時間が経ちすぎると対象外になる場合があります。
移住を考えているみなさんへ
まずは、自分の状況(移住元、就業の見通し、家族構成)を一枚の紙にメモしてみてください。「東京23区から」か「県外全般から」か、「就業先のめどがあるか」かだけでも整理しておくと、どの窓口に連絡すればいいかが見えてきます。
わたし自身も家族5人での暮らしを考えると、加算条件やエリアのことは雑に決めたくないと感じています。週末に市の担当窓口やたかおかライフのサイトを一度開いてみるだけでも、頭の中が少し整理される気がします。
この記事を読んで、「まずここから確認してみようかな」と思えるものが一つでも見つかったら、うれしいです。調べることが多くて疲れたときは、窓口に電話して状況を話してみてくださいね。











