家の中で親が手すりを付けたいと言い出したとき、まず費用のことが気になって手が止まる方は多いのではないでしょうか。工事の見積もりを取る前に、使える補助金があるかどうかを先に知っておきたいところです。
地域情報メディア『こられ高岡』のエリア担当ライター、しゅうです。わたしは施術家と介護職の仕事をしていて、利用者さんの住宅改修の相談を受ける機会がよくあります。
この記事では、介護保険の住宅改修費と高岡市独自の助成制度の違い、申請の順番、そして見落としやすい注意点を、実際の流れに沿って整理していきます。
手すり補助金には二つの制度がある
先に結論を言うと、高岡市で使える手すり設置の補助金は大きく分けて二つあります。ひとつは介護保険の住宅改修費、もうひとつは高岡市独自の高齢者住宅改善資金助成です。
介護保険の住宅改修費は、要支援・要介護の認定を受けている方が対象です。一方の高岡市独自の助成は、65歳以上で所得税が非課税の世帯であれば、認定がなくても申請できる制度になっていますまず自分がどちらの対象になるかを確認するところから始めます。
介護保険で使える住宅改修費の中身
要支援または要介護の認定を受けている方は、介護保険の住宅改修費を使うことができます。生涯で20万円までが支給の上限です。
自己負担は所得に応じて1割から3割で、20万円分の工事なら実質2万円~6万円程度の負担になります。要介護度が重くなったときや転居したときは、再びこの枠が使えることもあるので、覚えておくと安心です。
- 支給上限額
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要支援・要介護の区分に関わらず生涯20万円まで。
高岡市独自の住宅改善資金助成とは
意外と知られていないのですが、高岡市には介護保険とは別に、高齢者住宅改善資金助成という制度もあります。65歳以上の方、または65歳以上の方と同居している家族で、前年分の所得税が非課税の世帯が対象です。
要支援・要介護認定を受けている方は対象経費の3分の2で60万円以内、それ以外の方は対象経費の3分の2で30万円以内が助成されます。ただし要支援1以上の認定がある方は、介護保険の住宅改修費が優先される仕組みです。
申請は工事着工前が絶対条件
ここは先に確認しておきたい大事な点です。介護保険の住宅改修費も、高岡市独自の助成も、工事を始める前に申請しなければ給付を受けられません。
見積書や図面をそろえてから申請という流れになるため、業者に工事を頼んでしまってからでは遅いのです先に申請、そのあとで着工という順番を守る必要があります。
申請までの流れをステップで確認
ここからは実際にどう動けばいいのか、申請までの流れをステップにして見ていきます。窓口に相談する前に、この順番を頭に入れておくと当日に焦らなくて済みます。
高岡市の長寿福祉課に電話で相談し、自分が対象になる制度を確認します。
工事業者に手すり設置の見積書と図面を作成してもらいます。
着工前に申請書一式をそろえて窓口に提出します。
承認の連絡を受けてから、業者に工事を始めてもらいます。
承認までに数日から数週間かかることもあるので、工事を急いでいる場合ほど早めの相談が安心です。
対象になる工事とならない工事の違い
よく迷うのが、どこまでが補助金の対象になるのかという点です。手すりの取付けだけでなく、段差の解消や床材の変更、扉の取り替えなども対象に含まれます。
ただし見た目を新しくするための工事や、必要性が認められない範囲の工事は対象外になることが多いです。実際に見てみると、対象かどうかは現場で判断が分かれる部分もあるんですよね。
- 手すりの取付け
- 段差の解消
- 床材の変更や滑り止め
- 扉の取り替え
- 洋式便器への取り替え
この一覧に近い工事を考えている場合でも、実際に対象になるかは現地確認をしてから決まることが多いです。判断に迷う部分は、窓口か施工業者に直接聞くのがいちばん確実です。
身体障がい者向けの制度との違い
見落としやすいのが、高岡市には高齢者向けとは別に、身体障がい者向けの住宅改修費助成もあるという点です。下肢や体幹、移動機能の障がいで手帳を持っている方が対象になります。
こちらの助成限度額は20万円で、原則1割の自己負担があります。介護保険の対象者はそちらが優先されるので、まずどの制度に当てはまるかを窓口で整理してもらうのが早道です。
介護保険と市の助成は併用できるか
正直に言うと、この併用の仕組みは少し分かりにくいところです。要支援・要介護の認定がある方は、介護保険の20万円を使ったあと、残りの費用に高岡市独自の助成を上乗せできる場合があります。
この場合、市の助成対象経費からは介護保険の給付額と自己負担額を差し引いた額が計算の基準になります併用できるかどうかは工事内容によって変わるため事前確認が欠かせません。窓口で見積書を見せながら相談すると話が早いです。
申請前に電話で確認したいこと
制度の内容は年度によって見直されることがあります。金額や対象条件は、必ず申請前に高岡市の窓口で最新の情報を確認しておいたほうが安心です。

電話一本で対象かどうかが分かるので気軽に聞いてみてください
高齢者住宅改善資金助成は長寿福祉課、身体障がい者向けの助成は社会福祉課と、窓口が分かれています。電話をかける前にどちらに聞けばいいか整理しておくと、話がスムーズに進みます。
| 制度名 | 担当窓口 |
|---|---|
| 高齢者住宅改善資金助成 | 長寿福祉課(0766-20-1372) |
| 身体障がい者向け住宅改修費助成 | 社会福祉課(0766-20-1369) |
工事業者選びで気になる駐車動線
これはわたし自身の癖なのですが、工事業者や相談先を選ぶとき、車で寄りやすいかどうかをつい気にしてしまいます。役所の窓口も同じで、駐車場が分かりにくい場所だと、つい後回しにしたくなるんですよね。
高岡市役所は来庁者用の駐車場があるので、電話で相談する際に駐車場の場所も一緒に聞いておくと、当日の移動がスムーズです。仕事帰りや買い物のついでに寄れるかどうかも、聞いておくと計画が立てやすくなります。
最後にわたしからの一言
わたしの家は妻と子供たちとの五人暮らしですが、親の世代のことを考えると、この手すりの補助金の話はいつか自分にも関わってくると感じています。今日のうちに、対象になりそうな制度をひとつメモに残しておくだけでも十分な一歩です。
制度の名前や上限額は複雑に見えますが、電話で聞けば数分で整理してもらえることがほとんどです。窓口の方に相談しながら決めていくほうが、後から迷わずに済むと感じています。
今週末、家の中で手すりが欲しい場所を一か所だけ写真に撮っておいてください。それだけでも、次に窓口へ相談するときの準備になりますし、少し気持ちが軽くなる時間になったらうれしいです。













